ScriptAPIアドオンの作り方 #2 コードを書いてみよう

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このブログでは、ScriptAPIを使ったアドオンの作り方を一から解説していきます。

記事の構成

  • #0 アドオンの基礎知識
  • #1 アドオンフォルダの準備
  • #2 コードを書いてみよう (ココ)

必要なもの

  • 統合版マインクラフト
  • Windows PC または iPhone/iPad
  • テキストエディタ (vscode推奨)

プログラムを書いてみよう

Group-15-1-1.png

今回は、前回(#1)で作成した「sample」フォルダのmain.jsを編集してプログラムを書いていきます。

vscodeを利用している方は、先に自動補完を入れておくと楽にコードを書くことができます。非常に便利なので、必ず入れましょう。。
【統合版】ScriptAPIでアドオンを作ろう #番外編 自動補完を入れよう

【前回記事(#1)をご覧の方へ】
manifest.jsonについて誤りがあったので訂正します。@minecraft/serverのversionについて“1.12.0”となっていましたが、正しくは“1.11.0”です。

作成するプログラム

まずは簡単なプログラムを組んでみましょう。
アイテムを使用をしたら、メッセージを送るプログラムを作ります。

Group-18-1.png

ステップ1: 必要なクラスをインポートする

まずは、プログラムを書くために必要なクラスをインポートします。

// world クラス をインポート
import { world } from "@minecraft/server";
  • import は、JavaScriptで他のファイルやライブラリから機能を取り込むためのキーワードです。
  • { world } は、@minecraft/server モジュールから world クラスを取り込んでいます。この world クラスを使って、イベントを動かしたり、プレイヤーやブロックを取得したりします。

ステップ 2: アイテム使用イベントを登録する

次に、アイテムが使用されたときに、メッセージを送信するコードを書きます。

// アイテムが使用されたときのイベントを登録する
world.afterEvents.itemUse.subscribe(event => {
    // すべてのプレイヤーにメッセージを送信する
    world.sendMessage("アイテムを使用しました。");
});
  • world.afterEvents.itemUse.subscribe は、アイテムが使用されたときのイベントを登録しています。
  • event => { … } は、アロー関数という書き方です。この event にはイベントで利用できる様々な値(プロパティ)やメソッドが入っています。詳細はこちらをご覧ください。

    例: event.source → 使用したプレイヤー, event.itemStack → 使用したアイテム

  • world.sendMessage() は、ワールド内のすべてのプレイヤーにメッセージを送信するメソッドです。

ここまでのコードの全体は次の通りです。

// world クラス をインポート
import { world } from "@minecraft/server";

// アイテムが使用されたときのイベントを登録する
world.afterEvents.itemUse.subscribe(event => {
    // すべてのプレイヤーにメッセージを送信する
    world.sendMessage("アイテムを使用しました。");
});

ステップ 3: ワールドに入れて動作確認する

ワールドに入れて動作確認してみましょう。今回は安定版を利用しているので、「ベータAPI」がなくても動きます。アイテムを使用してメッセージが出たら成功です。

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プログラムを改良しよう

さっき作ったプログラムをさらに改良しましょう。次の機能を追加してみます。

  • 使用者の名前と、使用アイテムのIDを表示する
  • 「石の剣」を使ったら、使用者にメッセージを送り、スピードエフェクトを付ける
// world クラス をインポート
import { world } from "@minecraft/server";

// アイテムが使用されたときのイベントを登録する
world.afterEvents.itemUse.subscribe(event => {
    // すべてのプレイヤーにメッセージを送信する
    world.sendMessage("アイテムを使用しました。");

    // 使用者とアイテムIDを送信する
    world.sendMessage("プレイヤー : " + event.source.name);
    world.sendMessage("アイテムID : " + event.itemStack.typeId);

    // もしアイテムIDが minecraft:stone_sword(石の剣) なら
    if (event.itemStack.typeId === "minecraft:stone_sword") {
        // 使用者にメッセージを送信する
        event.source.sendMessage("スピードアップ!!");
        // スピードエフェクトを付与する
        event.source.runCommand("effect @s speed 10 5");
    }
});
  • event.source 使用プレイヤーの <Player> クラス
  • event.itemStack 使用アイテムの <ItemStack> クラス
  • <Player>.name プレイヤーの名前
  • <Player>.runCommand() プレイヤーがコマンドを実行する (/executeに近い)
  • <ItemStack>.typeId アイテムのID

実行結果

Group-20-1.png

最後に

この記事 (#2) では、プログラムを書いてアドオンを完成させました。ScriptAPIにはまだまだできることがたくさんありますので、さらに興味がある方は公式リファレンスや、プロゲートなどで勉強することをお勧めします。

#0 ScriptAPIアドオンの作り方 #0 基礎知識 
#1 ScriptAPIアドオンの作り方 #1 アドオンフォルダの準備
#2 ココ

参考URL

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コメント

  1. めっちゃ助かります

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