このブログでは、ScriptAPIを使ったアドオンの作り方を一から解説していきます。
記事の構成
- #0 アドオンの基礎知識 (ココ)
- #1 アドオンフォルダの準備
- #2 コードを書いてみよう
必要なもの
- 統合版マインクラフト
- Windows PC または iPhone/iPad
- テキストエディタ (vscode推奨)
1. アドオンとは
アドオンは、統合版マインクラフトで利用できる拡張機能です。アドオンにはいくつか種類があり、主に次の3種類があります。
- ScriptAPI(ビヘイビア): JavaScriptを使用し、エンティティやブロックの挙動を検知・操作、フォームの作成ができます。いわばコマンドのようなものです。
例えば..
・アイテムを使用したときに、特殊能力を付与する。
・ゲームの進行を行う。
・フォームを作成する。 - JSONビヘイビアパック: JSON形式を使用し、エンティティ、ブロック、アイテムなどの挙動を変更、追加できます。
例えば..
・プレイヤーの体力や攻撃力を変更する。
・自作アイテムや自作エンティティ、自作ブロックを追加する。 - JSONリソースパック: JSON形式を使用し、エンティティやブロックの見た目やテクスチャを変更、追加できます。
例えば..
・アイテムやエンティティのテクスチャを変更する。
2. ScriptAPIとは
ScriptAPIは、JavaScriptで作成できるアドオンの一種です。
例えば、「プレイヤーが〇〇をしたときに、××を行う」といったアドオンを作成することができます。
他にもゲームの進行やフォームの作成など複雑な処理を行うことができます。
JSONビヘイビアパックと比較すると、初心者でもわかりやすく、おすすめです。
ScriptAPIのモジュール
ScriptAPIにはモジュールと呼ばれるものがあります。アドオンを作る際に、manifest.jsonというファイルで記述します。(#1で解説)
主にminecraft/serverとminecraft/server-uiを使うので覚えておきましょう。
- minecraft/server: エンティティ、ブロック、ディメンション(現世やネザー)などを操作するモジュール
- minecraft/server-ui: フォームを操作するモジュール
バージョンの違い
モジュールごとにバージョンもあります。主にベータ版と安定版があり、どちらにも長所短所があります。こちらもmanifest.jsonファイルで記述することになります。(#1で解説)
配布アドオンの場合は、安定版がおすすめです。
- ベータ版 (beta/Experimental)
- 最新バージョンの実験的なScriptAPI
- ワールドでは実験的な「ベータAPI」が必須
- 現状の全ての機能が利用できる
- プログラムの書き方が変わることがある
更新のたびにmanifestを更新する必要がある(アプデで壊れる主な原因)
追記) manfiestの更新が不要な「2.0.0-alpha」という指定方法が追加された。
- 安定版 (stable)
- 仕様が確定したバージョンの安定的なScriptAPI
- 試験的なベータAPIが不要
- 一部使えない機能がある (チャット関係など)
- プログラムの書き方が不変
- ほとんどアップデートの影響を受けない
- 複数の安定版バージョンが存在する (基本的には最新のものを使います)
このブログでは安定版を使用した解説していきます。
最後に
この記事 (#0) では、アドオンの基礎知識を解説しました。次回の #1 では、アドオンフォルダの準備について説明します。
#0 ココ
#1 ScriptAPIアドオンの作り方 #1 アドオンフォルダの準備
#3 まだない
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