2025年5月7日にMinecraft bedrock版でバージョン1.21.80アップデートが配信されました。この記事では主なアップデート内容をまとめています。
追加機能
フラットワールドプリセット
ワールド生成時にフラットワールドに設定する際に、以下の8種のプリセットを設定できるようになりました。
- クラシックフラット(草ブロック1、土2、岩盤1)
- トンネル掘りの夢(草ブロック1、土2、石230、岩盤1)
- 水の世界(水90、砂利5、土5、石5、深層岩64、岩盤1)
- オーバーワールド(草ブロック1、土2、石59、岩盤1)
- 雪の王国(雪ブロック1、草ブロック1、土3、石59、岩盤1)
- 底なし穴(草ブロック1、土2、丸石2)
- 砂漠(砂8、砂岩52、石3、岩盤1)
- レッドストーン対応(砂岩116、石3、岩盤1)
realms
realmsサーバーのホスティング地域設定が可能になりました。日本にもサーバーがあるため、これにより遅延が改善する可能性があります。
実験的機能
ドライガスト
ドライガストはネザーの化石の近くで見つけることができるブロックです。骨ブロック一つとガストの涙8つでクラフトも可能です。
ドライガストを水に触れた状態で設置してしばらく待つと、ハッピーガストの子供である「ガストリング」がスポーンします。

ガストリング
ドライガストを一定期間水につけておくとハッピーガストの子供であるガストリングがスポーンします。
ガストリングは近くのプレイヤーもしくは友好モブについていく性質があります。
また、雪玉で誘導でき、雪玉を与えることで成長を早めることもできます。

ハッピーガスト
ガストリングが成長するとハッピーガストになります。ハッピーガストは最大4プレイヤーが乗れる飛行エンティティです。
ハッピーガストに乗るためには「ハーネス」を作る必要があります。ハーネスは革3つ、ガラスブロック2つ、羊毛ブロック1つでクラフトできます。染色も可能で計16色のハーネスがクラフトできます。
ハッピーガストは雪玉もしくはハーネスで誘導することができます。ハッピーガストは自動でゆっくりと体力が回復していき、雨や雪のとき、もしくは雲の高さで飛行しているとき(y=195付近)体力の回復が早くなる性質があります。
また、ハッピーガストはホームポジションという概念を持っており、スポーンした場所または最後にインタラクトした場所から遠くには離れないという性質があります。具体的には、通常のハッピーガストは64ブロック以内、ハーネスをつけたハッピーガストは32ブロック以内にとどまります。


ロケーターバー
ワールド内にいるプレイヤーの位置が表示されるロケーターバーが追加されました。
プレイヤーがワールドに複数人いる状態だと、経験値バーがロケーターバーに置き換えられます。
スニークしているもしくはかぼちゃをかぶっているプレイヤーはロケーターバーには表示されません。また透明化ポーションを使用しているプレイヤーも同様に表示されませんが、こちらは今後設定により変更できるようになる予定だそうです。

Vibrant Visuals
ワールドのグラフィックが向上する機能が追加されます。現在の対応デバイスはPC、スマホ、PlayStation、xboxです。

技術的要素
コマンド
以下のサブコマンドが追加されました。
- /place structure
ストラクチャーを設置します。オプションでジグソーに関連した設定が可能です。 - /place jigsaw
ジグソー構造体を設置します。
Scripting API
@minecraft/serverが1.18.0および1.19.0にアップデートされ、以下の要素が追加されました。
- Player.setPropertyOverrideForEntity
プレイヤーの指定したプロパティの値を上書きします。 - Player.removePropertyOverrideForEntity
プレイヤーの指定したプロパティの値の上書きを削除します。 - Player.clearPropertyOverridesForEntity
プレイヤーのすべてのプロパティの値の上書きを削除します。 - World.getDifficulty
現在の難易度を取得します。 - World.setDifficulty
難易度を変更します。 - StructureManager.placeJigsaw
部分的なジグソー構造体を設置します。 - StructureManager.placeJigsawStructure
ジグソー構造体を設置します。
molang
以下のクエリが追加されました。
- query.graphics_mode_is_any
プレイヤーのグラフィックモードを’simple’, ‘fancy’, ‘deferred’, ‘raytraced’のいずれかで返します。 - query.leashed_entity_count
リードに紐づけているエンティティを返します。 - query.has_any_leashed_entity_of_type
指定したエンティティをリードに紐づけているかどうかを返します。
バイオーム
バニラバイオームのJSONファイルが内部フォルダからビヘイビアパックに移動しました。
ブロック
- minecraft:geometryまたはminecraft:material_instancesコンポーネントを使用する場合は、併用が必須になりました。
- minecraft:block_placerが再度追加されました
- minecraft:material_instancesに新たなrender_methodが追加されました
- blend_to_opaque
- alpha_test_to_opaque
- alpha_test_single_sided_to_opaque
- tinti_methodフィールドが以下のコンポーネントに追加されました。これにより、バイオームの違いによるテクスチャの違いを作成できます。
- minecraft:map_color
- minecraft:destruction_particles
- minecraft:material_instances
- minecraft:material_instancesのisotropicフィールドが追加されました。テクスチャをランダムに回転させることができます。
エンティティ
以下のコンポーネントが更新されました
- minecraft:rideable
- コンポーネントに新たなフィールドが追加されました。
- dismount_mode:エンティティが下りるときの配置場所を定義します。
- on_rider_enter_event :エンティティが乗った時のイベントを定義します。
- on_rider_exit_event:エンティティが下りたときのイベントを定義します。
- seatフィールドに新たなフィールドが追加されました。
- third_person_camera_radius:三人称視点時のカメラについて設定します。
- camera_relax_distance_smoothing:カメラと障害物に関しての制御を行います。
- コンポーネントに新たなフィールドが追加されました。
- minecraft:leashable
presetフィールドにおいて、複数のコンポーネントを扱えるようになりました。 - minecraft:interact
y方向にアイテムのドロップ位置を変更するフィールドが追加されました。 - AIナビゲーション動作にフィールドの追加や調整が加えられました。
- minecraft:behavior.float_wander
- minecraft:behavior.follow_mob
- minecraft:behavior.tempt
- minecraft:behavior.float_tempt
実験的要素
まだ実験的な機能を簡単に紹介します。
- scriptAPIにカスタムコマンド機能が追加されました。
- その他scriptAPI v2において、様々な機能が追加されています。
コメント
Vibrant VisualsはSwitch非対応なんですね
ハッピーガストはどうやって持てるんすか