このブログでは拙作の解答を解説していますゆえ、ネタバレを多分に含みます。閲覧の際は十分ご注意下さい。
・マップの概観
まずは下の俯瞰図をご覧ください。《1st step》の流れは赤矢印で、《2nd step》の流れは青矢印でそれぞれ示しました。

《1st step》の8つの謎の解答を繋げると「ナゾ・オト・クシン・ノミ・チスジ・ハス・レ・チガイ」→「謎を解く真の道筋はすれ違い」ここで8つの謎とそれに対応する指示を振り返ってみると謎1と8,2と7,3と6,4と5の類似性に気づきます。すると、「すれ違い」とは青矢印のように指示を読む側と謎を観察する側が逆順になって謎を解き直すことであるという仮説を得ます。
さて、実際に「正しい道筋」に従って指示の組み合わせを変えて謎1〜8を解いてみると、新たな8つの解答が出てきます。これらを繋げると「エイ・カイワイ・チカラ・フリ・カエリ・ブン・マ・ツヨメ」→「英会話一から振り返り文末読め」となり見事、新しい指示が導かれました。
「英会話」というとやはり、ここまでで一度も謎に関わってこなかった「会話録」が気になりますよね。というわけで、「とある挑戦者の会話録」1〜3の会話文の文末の文字を順に拾ってみると「answer is escape」となり、最終解答が「エスケープ」であると分かります。これが今回のマップのメインのギミック(仕掛け)でした。ここからは今回のマップで特に詰まりやすかっただろうなという部分について、個別に解説していきます。
・謎1、謎2の解放ミッション

画像の通り、床の五十音表(の模様)を駆使して突破するミッションでした。最初の「馬」に関しては、「う」の位置と「ま」の位置にたまたま立って開けてしまったという方もいると思います。しかし、二つ目のミッションの「海岸」を踏むにはアイテムのタイルも使う必要があり、偶然ではなかなか開かなかったでしょう。「かいがん」を「かいが」「ん」に分けると、アイテムの「絵画」と五十音表の「ん」で上手く分担して踏むことができます。
・《1st step》謎3

この謎は《1st step》の中で一番、捻りがある問題でした。ヒントの本にも書きましたが「さかな」の解釈が重要で、「魚」→「さ、か、な」→「さorな」の順で解釈を思いつくことを想定していました。最初の「魚」が上手く適用できないことはすぐ気づかれたと思いますが、「さ、か、な」で止まってしまった人が一定数いるのではないかと思います。「さ、か、な」で解釈してみると、「さかなの下の文字」が四文字出てきてしまい解答字数に背わないですよね(加えて「ラクシン」という言葉も一般的ではありません)。というわけで「さorな」の解釈で試してみると、「さかなの下の文字」は「クシン」の三文字となり、これが適切な解答だと分かります。
・《2nd step》謎2

この謎も沼る人は沼ったかもしれませんね。ポイントは「素数」が②、③以外にあるところ、「オンカイ」が片仮名で表記されていることでしょうか。リストの中をよく見てみると、「イレブン」=「11」=「素数」があることに気づきます。そこでリスト内の「イレブン」を塗りつぶして「オンカイ」にすると、なんと新しい配置でこの謎を解き直すことが出来るのです。この謎だけ解答字数が二or四文字というような表記になっていることから、《1st step》と《2nd step》で文字数が違うことが推測されます。よって、正答は画像のようにスケルトンを埋めた時の四文字をそのまま拾って「カイワイ」となるわけです。
・《2nd step》謎4

この謎に関しては《1st step》と解き方が全く同じで、多少「フリ」と読みにくいこと以外は特に詰まらなかったかなと思います(これに関してはもっと良いデザインを模索すればよかったと反省しています)。まあ強いて言えば、右側の円に「8」が有るのが少々ミスリーディングだったかもしれませんね。
・総評
今回の謎解きマップを解くにあたって、カギとなっていたのが言葉の「表記」です。「さかな」「にせんを引こう」「オンカイ」など、漢字を不自然に開いているところに違和感を覚えることが、多くの謎で発想の緒になったと思います。
また、謎2の解答字数が「二or四文字」と表記されているという違和感も、人によっては《2nd step》に気づくためのヒントとして捉えてくれたかもしれません。私自身がそんな些細な言葉遣いをよく気にするような人なので、この性格に共感してくれる人がいたら嬉しいですね。以上で拙作「試練の坑道」のマップ補足解説を終わります。
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