2024年12月4日に「The Garden Awakens」アップデートが配信されました。この記事ではアップデートで追加された内容をまとめています。
ペールガーデン
新たなコンテンツとして、ペールガーデンバイオームとその関連コンテンツが追加されました。
新たな木材や建材ブロックなどが追加されたほか、敵対MOBの「クリーキング」が追加されました。
ペールガーデン関連のアップデート内容は別記事で紹介しています。
追加機能・修正
ブロック破壊
溶鉱炉、大釜、ディスペンサー、スポイト、エンチャントテーブル、かまど、ホッパー、燻製器
はツルハシ以外で壊した場合、アイテムをドロップしなくなりました。
石・鉱石系の感圧板はどのツールでもアイテムをドロップするようになりました。
その他、いくつかのブロックの破壊適正ツールや破壊に必要な時間に関して、JAVA版と合わせる意図で調整が行われています。
睡眠
ベッドで寝るときに表示される画面が変更されました。マルチプレイ時にはあと何人寝る必要があるかが表示されます。
また、マルチプレイ時に朝にするために寝ている必要があるプレイヤーの割合を、設定画面から設定できるようになりました(oreUI画面のみ)。
その他
スライムブロックに着地しながらスニークすると落下ダメージを受けなくなりました。
ゾンビピグリンを一撃で倒すと周りのゾンビピグリンが敵対しなくなりました。
技術的更新
コマンド
scheduleコマンドに、遅延を設定する機能が追加されました。構文は以下のとおりです。
/schedule delay add <function> <delay> [append|replace]
/schedule delay clear <function>
addでdelayのところでは数字の末尾にt(ティック)、s(秒)、d(日)で時間の単位を指定できます。また、最後の引数は、appendにすると同じfunctionを複数回実行できますが、replaceにするとすでに予約済みのキューに入っている同じfunctionが削除してから予約を行います。
clearで指定した予約済みのfunction削除できます。
エンティティ
以下のコンポーネントが追加されました。
- minecraft:looked_at
別のエンティティから見られるという条件を扱うためのコンポーネントです。 - minecraft:home
ブロックを指定することで、ホームポジションを管理します。 - minecraft:cannot_be_attacked
別のMOBから攻撃されなくなります。 - minecraft:ignore_cannot_be_attacked
条件をフィルターで追加し、cannot_be_attackedを無視して攻撃できるようになります。
scriptAPI
- ClientSystemInfo
最大描画距離とプラットフォーム情報のプロパティを持つクラスです。Playerクラスからアクセスできます。 - MemoryTier
メモリ情報の列挙型です。 - PlatformType
プラットフォーム情報の列挙型です。 - SystemInfo
メモリ情報のプロパティを持つクラスです。 - FluidContainer
液体容器に対する最大・最小のレベルを扱うクラスです。 - BlockFluidContainerComponent
大釜の水を扱うクラスです。 - UnloadedChunksError
ブロックボリュームの操作などでチャンクが読み込まれていないときに返されるエラーです。 - Dimention.containsBlock()
ブロックボリュームに対して、指定した条件のブロックが存在するかをチェックします。 - Dimention.getBlocks()
ブロックボリュームに対して、指定した条件のブロックのリストを返します。 - Dimention.fillBlocks()
ブロックボリュームに対して、指定したブロックで埋めます。 - ItemUseOnBeforeEvent・ItemUseOnAfterEvent
プロパティにisFirstEvent:booleanが追加されました。
ブロック
ブロックの破壊時間を指定するdestructible_by_miningコンポーネントが追加されました。デフォルトの値の他、特定のアイテムのみ秒数を変更することも可能です。
アイテム
minecraft:block_placerコンポーネントが正式実装されました。コンポーネントを付加することで、アイテム使用時に指定したブロックを置くことができます。
molang
- query.client_memory_tier
クライアントのRAMの状態を返します。リソースパックでのみ使用できます。 - query.server_memory_tier
サーバーのRAMの状態を返します。ビヘイビアパックでのみ使用できます。 - query.client_max_render_distance
最大描画距離をチャンク単位で返します。リソースパックでのみ使用できます。
その他
各バイオームのjsonでバイオーム限定のBGMを設定できるようになりました。
エディターモードがベータ版として使用できるようになりました。
試験的要素
まだ実験的な機能を簡単に紹介します。
- 液体ブロックに関連する機能が追加されました。
- ジグソーブロック関連の機能が強化されました。
- カメラを変更した状態でブロックの指定などを行うための/aimassistが追加されました。
- scriptAPIでプレイヤーのボタンの入力状態を取得できるようになりました。
- server-netモジュールに簡単なパケットの管理を行うbeforEvent が追加されました。
おわりに
バグ修正や細かい仕様変更などは公式チェンジログからご確認ください。
Minecraft: Bedrock Edition 1.21.50 – The Garden Awakens – Minecraft フィードバック
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konyoll