Tale『うたえ』

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本Taleには、脱出マップ『電柱』のネタバレが含まれています。

未プレイの方は閲覧非推奨です。

また、流血表現が存在します。

苦手な方はお控えください。

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暑い。狭い。苦しい。怖い。暗い。息が吸えない。

縛られた手足でドン、ドンと必死に扉に体当たりをする。開かない。

乾いていた涙が再びじわりと滲む。制服が汗ばむ。もしかすると、私は死ぬまでこのロッカーの中で居るのだろうか。怖い。嫌だ。死にたく、ない。

「喋れない」だけで、こんなにも貶められる必要があるのだろうか?教室の隅で誰にも迷惑を掛けないように縮こまっていたのが、そんなにも鼻に付いたのだろうか?私はどうすればよかった?学校になんて行かず、どこかで死んでおけばよかった?ここにいなければよかった?

熱が籠もり、ぐらぐらする頭で考える。

…まあ、これで死ねるなら。

たぶん、それが正解の選択肢だと思う。ちょっと死ぬには遅くなってしまったけど、たぶんこれが正解。きっとそうだ。

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ギイ。

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ふいにロッカーの扉が開き、扉にもたれるようにしていた体が外に倒れ込む。

べしゃりと顔面から転げ落ち、額に鋭い痛みを感じる。…なんで開いたんだ。またあいつらが戻ってきたのか。くそ。なんでだよ。お前らが与えてくれた、死ぬチャンス、だっただろうが。くそ。

「え、と……?」

…想像していた声とは全く違う。

優しそうな、知らない女の子の声。

「………?」

白髪の、知らない女の子が、そこにいた。

顔を上げてから気づく。きっと私は今、殴打痕やら涙やらで酷い顔をしている。そんな様子を気にかけてか、ハンカチを取り出しながら話しかけてくる。

「え、えと、…大丈夫?…じゃないよね、ごめん。ほら、ハンカチ使って。…たぶんここのクラスの子だよね?わ、私、隣のクラスの私華 紗奈っていうの。掃除用具の点検をしに来てたん、だけど…」

紗奈が腕と足のロープの拘束を解きながら話す。

「…その…何が、あったの?」

…初対面なのに、なぜか安心感で涙が出てくる。さっきまであんなに死にたがっていた癖に。

私は自由になった腕で、懐からメモ帳を取り出す。

さらさらと文字を記す私を、紗奈は不思議そうに見つめている。

(私、声帯がなくて、喋れないんだ)

「え…っ、そうだったんだ…ごめんね、詮索しちゃって」

別に気にしてないのに。

(みんなからは、歌を歌えない寡黙なお姫様って意味で、『歌姫』って呼ばれてる。蔑称で。)

紗奈は悲痛そうに顔をしかめる。…こんな事をこんなに優しい子に吐き出して、何になるんだ。

(私は喋れないから、もちろん歌なんて歌えない。けど、彼ら彼女らは私にマイクを握らせて、歌わせようとしてくる。それで、私がずっと歌えなかったら、段々とイライラしだして、色んなことをされる。繰り返し。なんで結末がわかってるのにずっとずつとঅ্যা)

ぐしゃ、とメモ帳が破れ、ようやく筆圧がメモ帳が破れるほどに強くなっていたことに気がつく。

ぼろぼろぼろ、と涙が溢れ落ちる。だから、こんな子に吐き出してもどうにもならないんだ。

こんな優しい子を巻き込んじゃいけない。なんで教えてしまったんだろう。久々に私の話をちゃんと聞いてくれる子に出会えたからだろうか。それで嬉しくなってしまったんだろうな、私は。

紗奈が「…辛かったん、だね」と、背中をさすってくれる。やめて。これ以上私に優しくしたら、君もいじめられるよ。どうか私から離れて。

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離れないで。

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なんて、言えないから。

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教室の後ろに立てかけられているデジタル時計は、17:30を指し示している。

(ごめん。私、帰るね)

紗奈から逃げるように、教室を出ていく。

後ろから心配の声が掛かった気がしたが、振り返る余裕なんてあるはずもなかった。

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田んぼのあぜ道沿いに、とぼとぼと帰宅する。

どこで間違えてしまったんだろう、と。

未だに、ずっとそんな事ばかり考えている。

ゲコ、と土色のカエルが田んぼからあぜ道に飛び出してくる。…なんだよ。こっち見んなよ。馬鹿にしてるの?どっか行けよ、踏み潰したら死ぬくせに。

じゃりっ、とカエルの近くの土を大袈裟に踏み荒らしてやる。カエルは焦ったように田んぼへとダイブする。ふん。

ドン。

(う……っ)

誰かと勢いよく肩がぶつかる。カエルに夢中で気が付かなかった。

やば、い。急いでメモ帳を取り出す。早く謝罪の気持ちを伝えないと、嫌がらせを受けるかもしれない。そうでなくても、相手が嫌な思いをしているのは明白だから。なんで私は、ごめんなさいとすぐに相手に伝える当たり前の行為ができないんだ。

……あれ。メモ帳が、ない。

もしかして、紗奈と別れる時に、教室に忘れてきた?

嘘でしょ。どうしよう、早くどうにかしないと。涙が滲む。ずっとこうだ。私は受け身で生きてきた、誰にも迷惑を掛けないように。幼少期の頃から、私の文体はずっと敬語だった。敬語を使えば、相手が優越感を感じてくれるから。角が立たずに済むから。

今、そんな自身の武器となる敬語が使えない状況に陥っている。どうしよう。予備のメモ帳は今日クラスメイトにビリビリに破られたところだ。パニックに陥る。どうしよう、どうしよう。ああ、私に声帯があれば。謝罪を、どうにかして、伝えないと。

「声帯があれば ね。」

えっ ?

ぶつかった相手が、そう話しかけてくる。

顔を上げると、そこには白いフードの男が両手をポケットに手を突っ込んで立っていた。

肩をぶつけてしまったことなんて頭から飛んでいた。

この男は、今、私の考えていることを。

「そう泣くなよ、落ち着けって。こんにちは、俺はউশিরো。お前を助けに来たんだよ。」

目の前の男は、飄々とした面持ちで話す。

(…誰なんですか。何者なんですか、一体)

「お、そうそう、そんな風に思考で話してくれれば助かるよ。

お前さ、喋りたいんだろ?歌いたいんだろ?なら方法がある。周囲の『寿命』と引き換えに、発声する方法がな。」

(…何を、言ってるんですか?突然現れて、本当に何者なんですか?)

「まず俺の話を聞きなって、悪い話じゃないからさ。例えば…ここの周りには草花や田んぼの稲があるだろ?こいつらの寿命を吸い取って、声のエネルギーに変換する。吸い取る相手はちゃんと決めて吸い取れるから、暴発する心配もない。力を貸してやるから、試してみなよ」

そう言うと、男は指をパチンと鳴らす。

…何も変わった気はしないが。試しに、足元の草から吸い取ろうとしてみる。

「──────あ」

……え、

私の、声?いまの?

「あ、あ──────え、」

声、だ。声が出てる。

…足元を見ると、草が黄色く変色して枯れている。

「どう?それが『唄』っていう能力。適合する人間が少ないから持ち腐ってたんだけど、ちょうどいい人間がいて助かったよ。よかったら、その能力貰ってくれないか?」

(…え、…ええ、もちろん、いいですよ。私にとって、悪くない話ですし……)

「はは、そうそう。そうやって節約しながらいざって時に使わないと、お前が世界を滅ぼしかねないからさ。すんなり受け取ってくれて助かるよホント。じゃ、頑張れよ」

白いフードの男は笑ってその場を去る。

(………)

突然謎の力を与えられて、困惑はしている…けれど。

試しに。試しにね。

あの、好きな曲を1曲。歌ってみようかな。

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……楽しかった。本当に楽しかった。

これは自分で言うなというヤツなのだが、自身の口から出ているとは思えないほど美しい歌声だった。

1曲歌い終えると、周りの稲穂は大半が枯れ落ちていた。ごめん、農家の人。欲が抑えられなくて。

なんて素晴らしい能力なんだ。声が出るということは、これほどに楽しいことなのか。元より声が出る人たちには、この感動はわからないんだろうな。

私は上機嫌のうちに帰路に着いた。

つい鼻歌を歌ってしまい、私が通った道からは緑が消えていた。

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あれから私はもう一度紗奈に出会い、「頑張れば歌が歌えるようになった」と報告をした。

もちろん驚かれたけど、すぐに満面の笑みで喜んでくれた。

放課後、紗奈の前で歌を歌った。キラキラした目で喜んでくれた。紗奈が喜んでくれると、私も嬉しいな。

寿命うんぬんの事は言っていない。だって言ったら心配されるし、そもそも現実離れしすぎてる話だから。言っても拗れるだけだと思い、言っていない。

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あと、いじめっ子は全員消えた。

随分クラスメイトは少なくなった。

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人間から吸い取ると、歌が長持ちするらしくて。

一石二鳥だった。

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あれから、2ヶ月ほどが経っただろうか。

一時期クラスメイトが減りすぎて学級閉鎖にもなったが、その時期も過ぎ。

今では平和な暮らしを送っている。

声が出るというのがメインの能力で、寿命を吸い取るのがデメリット的な能力だと思っていたが、今ではむしろ寿命を吸い取る能力を汎用している。

邪魔なものは壊してしまえばいいし。不愉快なものは、消してしまえばいい。

とてもとても、快適な暮らしを送っている。

「よう。久しぶり、楽しそうだね。」

帰宅途中。あの人は、唐突に現れた。

「ああ、お久しぶりです、白いフードの方。お陰様で快適な暮らしを送っていますよ。今日は何しに来られたんですか?」

バキン、と歌姫が手に持っていたデジタル時計が壊れる。

「はは、賢いな。そんな風に、いつでも喋れるように何かしら忍ばせてるんだ」

「ええ、この能力の事を理解したので」

ニコリと笑う。悪い奴らが笑っている。

「そっかー、いいね。じゃ、俺にも歌聞かせてよ、1曲。能力のお駄賃だと思ってさ」

「それは構いませんが…ここには1曲分歌えるほどの吸い取る対象が無いので、どこか別の場所に行きませんか?」

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「あるよ」

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パチン、と男が指を鳴らす。

ドサリと何かが落下する。

白く長い髪で、優しそうな顔をしていて、

「紗奈!?」

悲鳴を上げながら紗奈に駆け寄る。

紗奈は昏睡しているようで、目を覚まさない。

「ホラ、『1曲分』だ。歌えよ。大発見だったんだろ?人間を使うと長持ちするって事。その経験を活かせるトコだろ。歌えよ、早く」

歌姫から笑顔が消え、蒼白の表情をしている。

「その顔が見たかったんだよ」と男が笑う。

ゴッ、とマイクが投げられ、歌姫の傍らの地面に転がる。

(…嫌だ。歌いたく、ない。歌えって言うんなら、あなたの命を吸い取る)

歌姫は紗奈を腕に抱きながら、歯軋りをして男を睨む。

「やってみろよ」

男は飄々として言う。プチンと何かが切れる音がした。じゃあもういいよ、能力を与えられた相手だろうが関係ない。お前が悪いんだからな。

歌姫は男を寿命を吸い取る対象に設定する。一気に歌のエネルギーに変換し、

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「け゛ ほ゛ 」

──────大量の血を、吐き戻した。

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ぼだぼだと口から血を垂れ流す。紗奈の綺麗な肌に、血が飛び散ってしまう。

何が起こったのか理解できない。

たしかに私は、あの男を殺そうと。

「なあなあ、『オーバーフロー』って知ってるか?」

男が口を開く。

「ある容量や限界を超えて、物事が溢れ出る現象。数値計算で変数の最大値を上回る結果になったり、テキストがテキストボックスに収まらなくなったりした時にバグるヤツな。俺の寿命を吸い取ろうとすると、それが起こる。

お前頭悪いっぽいから教えてやるよ。俺には逆らわない方が良い。」

ひゅー、ひゅーという風穴が空いたような音が口から漏れる。

…本当に、何なんだよ。こいつは。

「じゃあ歌えよ。聞いてるから」

男は歌姫の前で笑いながらしゃがみ、頬杖をつく。

(……それでも)

(紗奈の寿命は、奪えない。私の事、殺すなら殺してください。良いですよ。この能力のお陰で、まあ、最後らへんは楽しい人生でしたので。悔いは無いですから。)

そう、睨みながら思考する。

「あのさ。お前さ、ほんと、頭悪いんだよな」

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男から笑顔が消える。男の目が、赤色からグレーのバッテン模様に変化する。

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「『封禁』。抗うな。」

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ドクン、と歌姫の心臓が跳ねる。

意思には関係なく、独りでにマイクに手が伸びる。

(うそ)

「嘘じゃねえよ。お前はもう、歌うしかできない。」

(やだ)

「ヤダでもねえんだって。俺ちゃんと聞いてるからさ。こいつの命で最高の1曲、聞かせてくれよ」

寿命を吸い取る対象が、勝手に紗奈に設定される。

自分の意思とは無関係に、口が開く。

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パチパチ、という拍手が響く。

歌い終えた歌姫は、感情の一切を奪われたようにその場に膝から崩れ落ちる。

膝の肌が破れ、血が吹き出た。どうでもよかった。

「ありがとう、素晴らしい唄だった!ほんと良い歌声してるよ!」

男は笑顔で言う。

「俺感動しちゃったよ、”歌姫”。じゃあ俺は満足したから、そろそろ帰るよ。これからもその歌声で人々を魅了してくれ!それじゃあ!」

フッ、と瞬きのうちに男が消える。

後に残されたのは、無表情で涙を流し続ける歌姫と、腕の中で動かない紗奈。

(……紗奈)

やっぱり、私は生きているのが良くなかったんだ。

あのロッカーの中で死んでおくべきだった。

いや、もっと前に死んでおくべき、だった。

涙が流れ続ける。泣いてもどうしようもないのに。

ポタポタと紗奈の頬に涙が落ちる。

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結局、これが人殺しの末路なんだ。

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「. . . . . . ん」

「……あ れ。 …歌姫、ちゃん?」

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(……紗奈!?)

紗奈が、薄く目を開く。

信じられなかった。たしかに寿命は吸い取ったはずなのに。

「…どしたの?そ、そんなに泣いて…なにか嫌なこと、あった?」

紗奈は目を開き、歌姫の頬に手を当てる。先程とは別の意味の涙が溢れる。

「え…なんで、…….よ、かった…。死んじゃったかと、思って…」

学生バッグの中の筆箱を犠牲に、言葉を紡ぐ。

「あはは、歌姫ちゃん、何言ってるの。私が死ぬわけないじゃん!

…あ、そだ。今何時?」

「…え?え、と。夕方の5時半…くらいだね。」

「ええ!?もうそんな…!?ごめんね、私学校でメ…お友達と会う約束があって!ちょっと行ってくるね!また歌とお話聞かせてね!」

そう紗奈が言うと、焦ったように学校へと走る。

…そそっかしい子だな。

でも、ほんと。…生きてて、よかった。

安心感と、疲労感がどっと襲う。

こんなとこで、寝ちゃだめかな。だめだよなあ。

…でも。学生って、自由だしさ。

ちょっとくらい、いいんじゃないかな。

歌姫は、道端で寝転がり、そのまま寝息を立て始めた。

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ドガン、という衝撃音と共に目を覚ます。

(な、なに!?)

飛び起きる。辺りはすっかり日が落ちており、ゲコゲコとカエルが鳴いている。

学校の方から衝撃音が聞こえた。夜だし、このまま衝撃音を無視して帰ることもできたが。

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嫌な予感がしたから。

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歌姫はズキズキと痛む足をなだめながら、学校へと赴く。

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学校内に入ると、なにやら啜り泣く声が聞こえる。

……音源は、紗奈の教室からだった。

バレないよう、そっと窓から教室内を覗く。

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目を、3回擦った。夢だと思った。

そこには。

緑色の髪をした、啜り泣くツインテールの少女と。

どす黒い液体が付着した赤色のレンガと。

誰かの吐瀉物と。

首を括っている大量の人間に。

頭から血を流して絶命している、白く長い髪の、優しそうな顔をした、

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「もういいよ。お前の物語は、これで終わり」


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ぐしゃりと誰かの指が、両の眼球にめり込む。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」

途端に激痛が走る。本能が悲痛の悲鳴を上げようとするが、当然声帯が無いためパクパクと口を動かしている、だけ。

後ろから首に腕を回され、締め上げられる。意識を繋ぐので精一杯な状況に陥れられる。

「歌姫、お前は物語の主人公になんてなれないよ。残念でした!でもさー、面白いことに、俺のゴミ箱からいい物語が生まれそうなんだよね。ちょうどいいや。お前、ゴミ箱を彩ってくれよ。結構適任だよ、お前」

歌姫は血の涙を流しながらもがき続ける。

「お前がゴミ箱行ってくれるってんなら、この苦痛を全部消してやるよ。ついでに俺との苦痛の記憶も朧気にする。悪い条件じゃないだろ?『お前を助けに来たんだよ』、歌姫」

痛い、痛い痛い痛い痛い痛い、痛い。

息が、息ができない。苦しい。

やります、なんでも、やりますから。

どうか、許してください。痛いのをやめてください。ごめんなさい。赦して、ください。

「よし」

口角が上がったような男の声を最期に、視界が暗転する。

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空間移動中に教えられた。

どうやら、紗奈の寿命はしっかりと吸い取っていたらしい。

紗奈の命が、ほんの少し皆より丈夫だったから、その場では生き長らえていただけで。

結局、紗奈を死ぬ運命にしたのは、私だったらしかった。

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電柱内のゴミ箱。

ここで唄い続けるのが、私に課された使命。

唄を唄って、ここの全てを滅ぼせたら、君の勝ちだと。

電柱の外に出してやると。今度こそ、自由にしてやると。そういう、縛りで。

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今日も歌を唄う。

もう唄っても楽しくないけど。

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他のゴミ箱のゴミたちは、皆ここにいることに疑問を抱いていないらしい。

それでいいよ。ついさっき、電柱の管理者たちに羊飼いの空間を喰う能力が私の能力だと誤認させた。真実を知られる前に、みんな寿命が尽きて死んでくれたら嬉しいな。

私は優しいから、君たちは何も知らずに私に利用されてていいよ。囚われていることすら気付かずに死ねるなんて、なんて羨ましい人生なんだろう。

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「──────、──────。」

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唄を紡ぐ。あの時の、紗奈の命を燃やした唄を。

もしまた地上に出られたら、紗奈のお墓参りをして、紗奈にちゃんと謝って。

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それで、どこか遠くででも自殺しよう。

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こんにちは、ましゅまろです。 あなたの心臓を締めるようなマップ制作に邁進しています。 ぜひご覧ください。
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