【NGシーン集!】

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このお話はスピンオフ作品となっております。

肩の力を抜いてお楽しみください。

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「はいカットー!!これで全シーン撮り終えたかな!みんな今日はお疲れ様!ありがとうね!」

白いフードの男が笑いながら言う。

凛「ごくろう、美男美女のしょくーん!凛お姉さんがいっぱい飲み物買ってきたよー!好きなの持ってってねー!!」

フローギアス「わー!ありがとー!凛おねえちゃん!!」

わらわら。凛のクーラーボックスに人が集まる。

…の様子を、3人が傍観している。

カルミア「撮影お疲れ様でした。どうでした?」

ミカ「ええ、とても新鮮な体験で楽しかったですよ。…少々、ミスもありましたが。」

寧夢「あはは、ミカさんがあんなNG出すとは思わなかったよ!ギャップ萌えってやつかな?」

寧夢は笑いながら話す。

寧夢「そうだ!せっかくだし、みんなのNGシーンでも振り返らない?きっと面白いよ!」

ミカ「…少々恥ずかしいですね。」

寧夢「いいのいいの!じゃ、みていこー!」

そう言って、寧夢の目が黄色に光り始める。

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【忘却のエミ-OKシーン】

エミ「で、その…命の恩人であるボクの頼み、1つ聞いてくれないかな?」

エミ「ボク、村に戻れなくなってさ。村まで連れてってほしいんだ。」

…そう話している目の前の女の子は、どこか悲しそうな無表情だった。

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【NGシーン】

エミ「で、その…命の恩人であウワーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!?????」

白フード「カット!なになに!?どうしたの!?」

エミ「む、虫!マフラーの!!中に!!虫、が!!!!ウワーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」

ばちーーーーん。マフラーを床に叩きつける。

エミ「いやなんで!?なんで雪山に虫いるのさ!!?監督の嫌がらせだろ!!わかってるぞ!!!」

白フード「いや、たぶん数刻前までここにいた虫だと思うよ。この雪山、今しがたカルミアに持ってきてもらったやつだし…」

エミ「ねえええーーーーよくないよ!!!新しいマフラー持ってきてくれ!!じゃないとボク撮影続けたくないからな!!」

白フード「ええー…フロギ、頼んでもいいか?」

フロギ「なに?マフラー?いーよー!」

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【ConneCtia-OKシーン】

ジオ「やっとお前と合流でき…た…….」

…ジオは、目を丸くして固まった。自分も、同じように固まった。

…ジオの隣には、カルミアがいた。

当然、自分の隣にもカルミアがいる。なんで、なんでカルミアが2人いるんだ…?

calmia「「…バレちゃいました?」」

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【NGシーン】

calmia「「…バレちゃいました?」」

白フード「カットー!いいねいいね!OKです!」

ジオ「いや、待ってくれ。カルミア、ここはお前の一番の決めシーンだ。もうちょっとドスを効かせた雰囲気の方がいいんじゃないか?」

calmia「えぇ…まぁ、確かに。折角撮るんですし、突き詰めましょうか。」

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[Take2]

calmia『『…バレちゃいました?』』

白フード「カット!OK!完璧です!」

ジオ「いや、待ってくれ。なにかこう、重厚感というか、雰囲気が足りないような…」

カルミア「えー…もうよくないですか?あれ以上の『バレちゃいました?』はもう出ないですって」

ジオ「いや、ここはこの作品で一番大事なとこだ。突き詰めても損はないだろ?」

カルミア「はぁー…もう、わかりましたよ。頑張りますから。」

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[Take3]

calmia『『—バレちゃいました?』』

ジオ「うーん…待ってくれ。カルミアお前、後ろ髪ちょっと跳ねてないか?」

カルミア「もーーーーいいでしょう!!!もういいですって!!誰も気にしませんよそんなの!!というかそれTake1に言ってくださいよ!!」

ジオ「いや今気づいたんだって!!さすがにこんなシーンで髪跳ねてんのまずいだろ!」

カルミア「いやもういいです!ほら見てください!撮影長引きすぎてアルビノも眠っっそうにしてますよ!?もう私これ以上このシーン撮りませんからね!!」

ジオ「あーー!おいちょっと待てって!!別空間に逃げるのズルくねーか!?!カルミアーーー!!!!!!!」

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【凛命霞-OKシーン】

凛「…私、なにやってんだろ。」

リン「白い箱を作っただけですね。」

凛「そうじゃないって…はぁ……」

凛「私に、何があったのか、知りたいなぁ…」

途端。箱が、まばゆく光り輝いた。

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【NGシーン】

凛「私を超絶美少女でモデル体型でどれだけ食べても太らない体にしてくださーーーーい!!!!」

霞「!!!?????!!!?なに言ってるんですか!!!?台本に無いですよそんなセリフ!!」

凛「うるさい!!私は完璧美少女になるって決めたの!!!!監督!!!これ願い叶うんだよね!!???」

白フード「いやそれダミーっすよ」

凛「ちくしょーーーーーーー!!!!!!!」

霞「急に暴走しないでくださいよ、びっくりしますから…」

凛「そりゃそーでしょ!!こんな千載一遇のチャンス!!モノにしない訳にはいかないでしょーが!!」

白フード「撮影で本物使うことないよ」

凛「ぐわぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」

霞「そりゃあそうでしょう……」

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【星喰海歌-OKシーン】

海露「え?うちも行くん?この水潜るん?君だけじゃなくて?」

琥珀「…「私も行くから」って言ったのはどこのどなたですか?」

海露「いや、そうやけど…え、うちの服装、巫女服やで?泳ぎにくいにもほどがあるやん?」

琥珀「ええ…僕だけで探索ですか?」

海露「…どうしてもっちゅうんなら、うちの手を引っ張りながら泳いでくれん?」

琥珀「わかりました。じゃあ、それで行きましょう」

海露「意地でもうちのこと連れてく気やん…」

そう言って、海露と手を握る。

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【NGシーン】

海露「意地でもうちのこと連れてく気やん…」

そう言って、海露と手を握る。

海露「ひゃあ!!!??」

琥珀「えっ!?ちょっと、びっくりさせないでくださいよ!どうしたんですか?」

海露「カットカット!ちょい!どうしたんちゃうわ!!あんた今うちのおっぱい触ったやろ!?」

琥珀「??????」

海露「とぼけても無駄やで!!手ー握る時にさりげなーく当たってたて!!わかんねんうち!!」

琥珀「いや、本当に知らないんですが…」

海露「嘘や!確かに当たった感触したで!!」

白フード「ごめん海露、撮影中にセクハラやめてもらっていい?」

海露「うち!?嘘やろ!?これうちが加害者!?触ったん琥珀くんやで!?」

白フード「いや、あれ小石だよ。波に流されて飛んできたやつっぽい。右目の視力ないから、見えてなかっただけじゃない?」

海露「………」

琥珀「………」

じとり。琥珀が海露を見つめる。

海露「……OK。琥珀くん。今度、焼肉いこか。うちが奢ったる…」

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【アモルの御影-OKシーン】

フローギアス「ねえ見て、2人とも。この病院…」

フローギアス「…あのさ。2人とも、助けてほしいの……この病院におとうさんが入ったっきり、帰ってこないんだ……」

フローギアス「…おねがい。ガムくん、イトちゃん。わたしのおとうさん、探してくれないかな?お礼は…わたしのお菓子1ヶ月分、あげるから!エンゼルパイとか!」

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【NGシーン】

フローギアス「ねえ見て、2人とも。この病院…」

フローギアス「…あのさ。2人とも、助けてほしいの……」

フローギアス「………」

イト「(この病院に)」

フローギアス「こ、この病院におとうさんが入ったっきり、…えっと」

イト「(帰ってこないんだ)」

フローギアス「か、かえってこないんだ!」

白フード「カット。あの、覚えてきて?」

ガム「仕方ないだろ!フローギアスは昨日忙しかったんだ!」

白フード「そうだったんだ。何してたんすか?」

ガム「テトリス」

白フード「フローギアス、後でお説教な」

フローギアス「み゛ゃぁーーー!!!!!」

イト「ちょっと!そんな言い方ないでしょ!フロちゃんも頑張ってるんだから!!」

白フード「せめてセリフは覚えてきてくれよ!覚えてたらなんも言わないよ!!」

ガム「というかカンペ召喚すればよくね?」

フローギアス「それだーーー!!!!」

白フード「ちゃんと覚えるって選択肢はないのか…」

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【NaPice-OKシーン】

扉の方から声がかかる。振り返ると、右肩から先が無い血まみれの笑蘭がいた。

笑蘭「…そこのレコード、聞い」ごぷ「…みたいだね。安心」げほ「て、それはフェイクレコードだ。」

笑蘭「この通り、わた…は元気だ。安心してくれ」

…明らかに元気な態度ではない。

笑蘭「…さあ。それぇ…じゃゲームの続き、しようか。」

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【NGシーン】

笑蘭「…そこの」ごぷ「レコード、聞い」がぽ「たみ」ごぷ「た」げっほげっほ。

笑蘭「ち、ちょっと、げほ、ちょっとタンマ。フロちゃん、げほっ、その、血のり、多くない?」

フローギアス「えー?わたし、ちゃんと言われた通り口の中に血のり召喚してるよ?」

笑蘭「…い、言われた通り?監督、ちゃんと指示したの?この量を口の中に召喚しろ、げほ、って?」

白フード「ごめん、量指定してなかった。でもいい感じに調整してくれるかなって」

笑蘭「危うく血のりで溺れ死ぬとこだったんだって!血のりを口の中に召喚することなんてないんだから、ちゃんと調整できるようリハーサルしといてよ!!」

白フード「あはは、ごめんごめん。でも、フロギも今ので感覚掴んだはずだし大丈夫でしょ」

笑蘭「もー…次はよろしく頼むよ、フロちゃん?」

フローギアス「おっけー!まかせて!」

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[take2]

笑蘭「…そこのレコード、聞いたみたいだね。安心して、それは」げほ「…フェイク、レコードだ。…」

笑蘭「…あのさ、タンマ。少なくない?」

フローギアス「あれー?ちゃんと調整したはずなんだけどなー…」

笑蘭「逆に口カラカラだったよ?今。あ、これまずいなって思ってえずきはしたけど、血が少しも垂れてないの普通にまずくない?」

白フード「うーん…フロギ。リハーサルしよっか?」

フローギアス「そーだね、それがいいかも!」

笑蘭「だから最初からやっててよそれはさ!!!」

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【スカーケル-OKシーン】

ヒッポ「アレ?その鍵、どこで拾ったんダ?」

フィーネ「あーこれ?さっきの部屋の床に埋まってたんだけど…」

ヒッポ「それ無くしてたんダ、感謝すル!折角だかラ、宝物庫に行ってくれないカ?」

〜〜〜

宝物庫の鍵を投げる。ひび割れ…以外の壁が壊れる。

フィーネ「…開くとこ逆すぎない?」

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【NGシーン】

宝物庫の鍵を投げる。ひび割れ…以外の壁が壊れる。

フィーネ「開くとこ…ふふっ…開くとこ逆すぎない?」

スカーケル「(おい、笑っちゃダメだって)」

フィーネ「だってさ…ふふっ…あははははは!!」

スカーケル「うわー…ダメだ。ツボに入っちまってる。監督ごめん、やり直しだわこれ」

白フード「いや、自分はいいけど…きみツボそんな浅いの??」

フィーネ「ふふっ…ごめんなさっ…ぷははっっ」

メッチャ「あなタ、割とゲラ体質よネ」

白フード「うーん…これじゃ撮影難しそうだね。一旦休憩いれよっか」

スカーケル「すまんほんと…おーい、フィーネ?休憩だってさ。一旦あの謎壁のことは忘れようぜ?な?」

フィーネ「あははははははははははっ!!!!」

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【水鏡物語-OKシーン】

ミカ「ええ。詳しいことは”上”で話しますので…少し、目を瞑っていてくださいね?」

たたら「上、って…わぱっ!?」

ミカの両腕に抱き寄せられる。…と、

…飛んだ。

目を回しているわたしに向かって、ミカは告げる。

「ここは、『水鏡の世界』。”災厄”に対抗するための唯一の希望の世界です。」

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【NGシーン】

たたら「上、って…わぱっ!?」

ミカの両腕に抱き寄せられる。…と、

………

……………

カルミア「…え?どこに飛んだんですか?この水鏡コロニーから消えましたけど」

白フード「???ほんとにどこいった??ちょっと探してくるから待っててな?」

〜〜〜

白フード「あ、いたいた。…え?」

たたら「あついあついあつい!!ミカさん!?どこここ!?!?」

ミカ「…すみません。座標を間違えて、火山の上に転移してしまったみたいです。」

たたら「ちょっとーーー!!!???!?!?」

白フード「なにしてんだ???」

〜〜〜

カルミア「あ、おかえりなさい。…?たたら?服焦げてません?」

たたら「もーーやだ!!!あつかった!!!!」

ミカ「す、すみません。今度はちゃんと狙った場所に転移しますから……」

たたら「やだ!!怖い!!きゅーけーするもん!!あつかったもん!!!」

ミカ「うぅ…ど、どうしましょう、紫…」

カルミア「いや知りませんよ、あなたの広げた風呂敷なんですから…」

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【Re:勿忘草-OKシーン】

メイ「この家も屋根が壊れたまま放置されている…どれだけ酷い戦争だったんだろう?」

ハテナさん「オォイ無視すんなって!!そこのボーイ、初めましてだよな?挨拶は礼儀ってモンだろ?」

…お姉さんから「関わるな」のジト目オーラを感じる。一体どうしろっていうんだ。

…でも、やっぱり人として挨拶はしておくべきだと思う。初対面だし。

トバリ「はじめまして、えっと…ハテナさん?」

ハテナさん「おー!そこの嬢ちゃんと違って礼儀のわかるボーイじゃねェか!俺の名前は好きに呼んでもらって構わねェぜ!」

メイ「へー。じゃあ腐乱臭でいい?」

ハテナさん「いいワケねェだろ!?ハー、ったく…ま、俺はここの原住民だ。なんか困ったらここに来いよ!」

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【NGシーン】

トバリ「はじめまして、えっと…ハテナさん?」

ハテナさん「おー!そこのメイと違って礼儀のわかるボーイッア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!」

メイ「おわぁ!?急にバグんないでよ!?何!?」

ハテナさん「メイっつっちまったよ間違えて!この段階まだおめェの名前わかってねェだろうが!!」

メイ「あ、そっか。普段呼ばれ慣れてるから気づかなかったや」

ハテナさん「ア゛ァーー畜生!!!この撮影イッコもミスしねェつもりだったのにさァー!!」

トバリ「大丈夫ですよ、撮り直せばいいんですから…」

ハテナさん「優しすぎねェ?ビッグエンジェルボーイか?」

メイ「勿論!トバリは天使だとも!」

ハテナさん「やべェー、面倒なブラコンが反応しちまった」

メイ「なんだと!!何が悪いんだ!!」

白フード「はいはい、撮り直すよー……」

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寧夢「あはは!いやー、改めて見るとひどいねー!」

カルミア「本当にそうですよ。ホント」

ミカ「…そういえば、黄色はNGを出していませんでしたね。とても素晴らしいことです。」

寧夢「案外わたしは真面目だからね!琥珀もちゃんとしてたから、ラストピースの撮影は凄くスラスラ進んだんだ!」

海露「琥珀くんと撮影してる時の寧夢ちゃん、えらいニコニコしてたなぁ?」

ひょこ。海露がニヤニヤしながら顔を出す。

寧夢「えぇ!?わ、わたし、そんなに顔に出てたかな…?」

海露「あはは!乙女やなぁ、寧夢ちゃんは!」

けらけら。皆で笑い合う。

と、遠くの方で白フードがなにやら言っている。

ミカ「おや、打ち上げがあるみたいですよ。皆で行きましょうか。」

寧夢「やったー!いこいこー!!」

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